江戸時代から始まった和菓子づくり。

鶴屋徳満の歴史、その源流は明治の創業からさらにさかのぼり、江戸時代より営んでいた料亭「澤乃家」に辿り着きます。
南都八景のひとつ、猿沢池のほとりに店を構え、多くの人々に愛された澤乃家は、奈良の伝統の味を6代にわたって脈々と受け継いできました。
四季折々の料理とともに奈良の地で育まれた和菓子も提供され、鶴屋徳満の和菓子づくりのルーツはおよそ三百年前にはすでにあったと言えます。


天皇陛下がこよなく愛した味。

平成天皇が立太子の礼にお供えをするため、
当店の三笠を大きく作ってほしいと宮内庁から依頼があり、
八代目当主福治郎は橿原神宮の行啓のみぎり、
お召列車に同上させていただき、お供えさせて頂きました。
それ以来、三笠に献上を冠しご愛願に預かっております。


そして有栖川宮家内命により「青丹与し」は江戸時代下御門町の扇屋(藤原直次)が創始し、当店がその製法を受け継ぎ守り続けております。
「青丹与し」を、皇室へ献上させて頂いた唯一の店として江戸時代から続く奈良銘菓「青丹与し」の本来の味を当店が継承しております。

文化人のサロンとして東大寺で毎月お茶会をしていたメンバー
上司海雲(第二〇六世東大寺住職「観音院さん」の名で親しまれる)
志賀直哉(小説家・評論家)
会津八一(美術史家・歌人)
入江泰吉(写真家)
杉本健吉(洋画家)
須田剋太(洋画家)
髙橋福治郎(2代目鶴屋徳満当主)






女将よりご挨拶

明治の初め、奈良の地に創業。
和菓子作りを始めてから、今日まで早や130余年になりました。

お菓子の発祥は古えの都”やまと”にあると言われます。
私共は長い伝統に培われた職人の技と製法を何よりも大切にし、育まれた日本の味をかたくなに守り続けてきました。
決して今風に長持ちは致しませんが、まじりけの無い本物の味を今に、
そしてこれからも伝えてまいりたいと思っております。

おかげ様で当店の和菓子達は幾度か天覧献上、お買い上げの光栄を拝し、又しばしば賞牌を受けてまいりました。
ひとえに皆様のお引き立てのたまものと感謝しております。

贈り贈られる心と心が甘くさわやかにとけ合う時、伝統の心と技が豊かに花開き、年輪が刻んだ本物の味が作りだされます。
長年大切にされてきた、この和菓子をこれからも丹精込めて作り続けていくことこそ、私共の努めと思います。

これからも一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

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